商標速報botについて

商標速報bot(@trademark_bot)の仕様について少し詳しく書いておきます。

 

商標とは

このあたりを参照してください。

商標制度の概要

 

商標速報botとは

商標速報bot(@trademark_bot)は、「公開商標公報」に掲載されている、ほぼすべての商標登録出願の概要をツイートしているTwitter botです。

スーパー戦隊シリーズ仮面ライダーシリーズ、プリキュアシリーズの新作のタイトルを迅速かつ確実に捕捉することを主な目的として、僕(@kwixilvr)が作りました。

(「獣電戦隊キョウリュウジャー」の商標は、商標速報botをメンテナンスのために1か月間停止していたときに公開されたため、捕捉できませんでした…)

2011年11月に稼働を開始し、1年ほど掛けて改善を重ね、2012年12月に現在の形に落ち着きました。今のところ安定稼働しています。

2014-02-23 追記: 2013年5月に、詳しくは説明しませんが、致命的な問題が起こり、ツイートを停止する事態になりました。その後、約1か月かけて復旧しています。

公開商標公報とは

公開商標公報は、出願から1か月程度経過した商標登録出願の内容を掲載している公報です。毎週木曜日、特許庁から発行されています。

web上では、商標公報DBから公開商標公報の内容を参照することができます。

 

ツイートの頻度

商標速報botは、毎週木曜日の午前9時頃に、最新の公開商標公報に基づいたツイートを開始し、各商標登録出願の概要を1つずつツイートしていきます。基本的に出願番号順にツイートしますが、たまに順番が前後することがあります。

ツイートの頻度は、その週の公開商標公報に掲載されている商標登録出願の件数によって変わります。件数が比較的少ない場合は5分に1回、比較的多い場合は3分に1回といった感じです。

商標登録出願の件数は、年間10万件ほどです。週あたりの件数は平均2000件ほどになります。1週間ですべての出願についてツイートするために、数分に1回のペースでツイートし続ける設定にしています。

 

基本的なツイートの形式

当然のことながら、ツイートには140文字という文字数制限があります。公開商標公報に掲載されているすべての情報をツイートに含めることはできません。商標速報botでは、各商標登録出願について、重要と思われる情報を要約してツイートしています。

 

具体的に、どのように情報を要約しているかを説明します。

 

例えば、出願番号2012-79491の商標の出願内容は、商標公報DBでは次のように表示されます。(2ページに分かれています)

f:id:kwixilvr:20130127091734p:plain

f:id:kwixilvr:20130127091750p:plain

 

上記の出願に対応するツイートが、次のものです。

 

商標速報botのツイートは、各商標の出願内容から、「出願番号」、「商標」、「出願人」、「出願日」、「商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務」といった項目を抜き出して要約したものになっています。

 

出願番号、商標、出願日については、そのまま抜き出しています。

出願人については、「氏名又は名称」の部分を抜き出しています。

 

「商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務」では、商品・役務(サービス)の区分と、それに対応する指定商品・指定役務との組み合わせが列挙されています。この項目については、大抵の場合、分量が多いため縮約しています。

上記の出願では、例えば、商品の区分として"第3類"、それに対応する指定商品として"かつら装着用接着剤, つけまつ毛用接着剤, 洗濯用でん粉のり, 洗濯用ふのり, せっけん類, 歯磨き, 化粧品, 香料, 研磨紙, 研磨布, 研磨用砂, 人造軽石, つや出し紙, つや出し布, つけづめ, つけまつ毛"が指定されています。他にも、商品・役務の区分と指定商品・指定役務との組み合わせが、多数列挙されています。

(プリキュアブランドのかつら装着用接着剤とか絶対出ないだろう…w)

ツイート上では、「商品及び役務の区分並びに指定商品又は指定役務」は、「区分」という項目に縮約されています。ここでは、商品・役務の区分の表記は簡略化され("第3類"→"3")、指定商品・指定役務は、1つ目の指定商品・指定役務+"など"という表記になっています("かつら装着用接着剤, つけまつ毛用接着剤, 洗濯用でん粉のり, …"→"かつら装着用接着剤など")。

なお、現在は、指定商品・指定役務の表記は、1つ目の指定商品・指定役務+"ほか"という形式にしています。また、指定商品・指定役務が1つしか指定されていない場合、"ほか"は付加されません。

 

このように出願内容を要約しても、140文字を超えることは頻繁にあります。その場合、141文字目以降をカットし、140文字目を"…"に置き換えてツイートしています。

 

ちなみに、商標公報DB上では、すべての文字が全角文字として表示されますが、商標速報botでは、英数字や各種記号を半角文字にしてツイートしています。

上記の例でも、商標公報DB上では"ドキドキ!プリキュア"と表示されていますが、商標速報botのツイートでは"ドキドキ!プリキュア"と表示されています。感嘆符が半角になっています。

 

商標のタイプによるツイートの違い

商標にはいくつかのタイプがあります。

文字のみで構成された商標(文字商標)、図形で構成された商標(図形商標)、文字と図形を組み合わせた商標、立体的形状で構成された商標(立体商標)などがあります。

前述した「ドキドキ!プリキュア」の商標は、文字商標でした。

 

2014-02-23 追記: 以降の記述で、画像はTwitpic上にあると書いていますが、現在は、Twitterの公式画像アップロード機能を使っています。今のところ、公式画像アップロード機能では1枚の画像しか投稿できないため、立体商標の場合でも、投稿する画像の枚数は1枚のみになっています。

 

図形商標の例として、次のもの(出願番号2012-89778)が挙げられます。

f:id:kwixilvr:20130127222616p:plain

 

上記の出願に対応するツイートが、次のものです。

 

図形商標の出願に対応するツイートには、Twitpic上にある商標画像へのリンクが含まれます。

 

ただし、文字商標が画像として出願されるケースも多くあります。そのような出願に対応するツイートも、Twitpic上にある商標画像へのリンクを含むものになります。

次のツイートは、その一例です。

 

立体商標の例として、次のもの(出願番号2012-74223)が挙げられます。(3ページに分かれています)

f:id:kwixilvr:20130128193808p:plain

f:id:kwixilvr:20130128193902p:plain

f:id:kwixilvr:20130128193916p:plain

 

上記の出願に対応するツイートが、次のものです。

 

図形商標の場合と同じく、立体商標の出願に対応するツイートにも、Twitpic上にある商標画像へのリンクが含まれます。また、画像へのリンクの後に、立体商標であることを付記しています。

立体商標の場合、上記の出願のように、複数枚の画像として出願されるケースがよくあります。そのような出願に対応するツイートでは、Twitpic上にある商標画像へのリンクも複数になります。ただし、画像が4枚以上ある場合、4枚目以降の画像については、(他n枚)という形で省略しています。

 

次のツイートでは、立体商標が4枚の画像として出願されているため、4枚目の画像が、"(他1枚)"という形で省略されています。

 

補足

まれに、商標画像の取得に失敗し、Twitpic上に商標画像が存在しない状態になることがあります。その場合、該当するツイートでは、商標画像へのリンクの代わりに、"[平面商標]"などと表示されます。
次のツイートは、その一例です。

 

複数の出願人により、商標が共同出願されることがあります。そのような出願に対応するツイートでは、すべての出願人を列挙しています。

次のツイートは、その一例です。

 

商標速報botには、Twilogもあります。

商標速報bot(@trademark_bot) - Twilog

 

Twilogのツイート検索機能を使えば、簡単なキーワード検索もできます。

商標速報bot(@trademark_bot)/「伊賀 泰代」の検索結果 - Twilog